まだピアノに不慣れだった頃、当然のように力が入ったオクターブ演奏を
必死にやっていました。

確か、モーツアルトのトルコ行進曲をレッスンで見てもらっていたときに、
先生が、
「もっと楽?に力を抜いて! ほら、気持ちよ?く弾くのよ!」
と仰っていましたが、私には何のことやらさっぱり(笑)

オクターブで弾いていて、気持ちいいなんて思えるような状態では
ありませんでした。
見るからに必死感が伝わる、カチカチの演奏だったことを鮮明に覚えています。


今 練習しているメンデルスゾーンの「狩の歌」でも、両手にたくさんのオクターブが出てきますが、
そのうちの4小節だけ、ストンと力が抜けて、楽?に弾ける場所があるんです。
これ、かなり「気持ちがいい!」

先生が仰っていた「気持ちがいい、楽なオクターブ」って、
こういうことなんだ?!と、とてもうれしくなりました。



ただ、気持ちがいいのはあくまでも4小節だけ(笑)
あとはまだまだ楽に弾けるというわけにはいきません。
なんとなく力が入っている気がします。

その4小節をヒントに、力の抜き方や重さの伝え方などを
自分のものにしていけたらなぁと思って、
毎日鏡を見ながら練習しています♪



たくさんの本を読み、いろんな方の演奏を見て聴いて、
あれこれと自分なりに研究(ちょっと大げさw)してきて数年が経ち、
ようやく頭の中がすっきりとしてきたような気がします。

生徒に分かりやすく指導していくためにも、もっともっと
自分を磨いていかなくちゃなぁと、改めて思いました。